AHA-BLS for HCPコース研修会を開催

令和7年4月13日海老名市医療センター3階大会議室にて医療管理委員会・在宅歯科医療地域連携室の合同で「AHA-BLS for HCPコース」の研修を行い会員20名が参加した。

障がい者・高齢者・在宅介護者等の増加に伴い、有病者歯科治療の機会も増えていて、院内院外を問わず急変に遭遇することが増加している。我々も医療従事者として、救命救急処置の知識と技術を修得しておく必要があると考えた。
神奈川県の119番通報から救急車の現場到着までの平均時間はおよそ10分である。

この時間で可能なことは
・心停止、呼吸の有無の早期認識
・119番通報の要請、AEDの準備
・除細動を含めた質の高いCPR
である。

以上の一次救命処置を的確に行うことで、のちの高度な蘇生、心拍再開後の治療、リカバリーにうまく繋ぐことができ救命の成功率が変わってくる。
今回は成人、小児、乳児に対しての一次救命処置を実習形式で学んだ。

診療中に急変が起こった場合、一人で質の高いCPRを行うことはすごく難しいと分かったため、診療所スタッフ全員と今回学んだことを共有し、複数救助者におけるチームダイナミクス(役割と分担・コミュニケーション・デブリーフィング)によって効果的に心停止患者の救命率を向上できるようになりたい。