公衆衛生担当理事:鎌田 洋一
今年度も口腔がん集団検診が令和6年8月25日と令和7年2月23日の2日間実施されました。ご来場いただいた方、健診にご協力頂いた先生方、誠にありがとうございました。
皆様のご協力により、地域の健康づくりに大きく寄与できましたこと心より感謝申し上げます。
口腔がん集団検診の周知の一助になればと、口腔がん集団検診パンフレットを作成し、6月の健康フェアや11月開催の海老名市市民まつりにて配布した成果かどうかは分かりませんが、コロナ禍で減少していた受診者も少しずつ回復してきているのを感じました。
受診者も増加しておりますが、要経過観察者数も8月開催時に26.3%、2月開催時に20.5%と増加しているように感じました。
ただし、この増加は早期発見の成果を示すものであり、口腔がん検診の重要性を一層強調しているものとも言えます。
要経過観察者が増えた背景には、検診を受けることで早期に問題を発見する機会が増えたことが影響しており、このようなデータは地域社会における健康意識の向上を示すものでもあると言えます。
昨今の高齢化に伴い、日本でも口腔がんの発生率は増加している様です。
口腔がんは、初期段階では自覚症状が少ないです。しかし、早期発見できれば、5年後の生存率は90%以上です。(ステージⅠ)
検診を受けることで早期に問題を発見し、早期に適切な処置を受けることが大切です。
ですので、口腔がん検診は単なる健康診断ではなく、命を守るための重要な手段だと認識して頂ければと思います。
今後も、口腔がん検診の普及と広く啓発を進め、多くの市民が早期発見の恩恵を受けられるよう取り組んでいきたいと思います。
皆様も、検診を受けることで、健康な生活を維持するための第一歩を踏み出しましょう。